冴返る(さえかえる)【初春の季語】
春先に少し暖かくなってきたと思ったら、また急に寒さがぶり返すこと。三寒四温を思う季節ですね。
冴えると言う言葉には、光、音、色が澄むと云う意味を含んでいて、寒さでも冷えを伴う冬の季語になっているようですね(^^)
三ヶ月は そるぞ寒さは 冴かへる 小林一茶
立春【初春の季語】
春最初の二十四節気の節にあたる。太陽黄経が315度の日ですね。
ちょうど2月4日頃で、節分明けて次の干支が始まります。
この日以降も寒い日は続きますが、梅が咲きはじめてウグイスを庭に迎える等、「春が来た」のを実感できるようになるでしょう。
立春の 色も五しきの はじめ哉 如水
初春【初春の季語】
初春を、はつはると読むとお正月の季語。
しょしゅんと読むと春の初めの頃の季語に。
面白いですね?冬の名残の中に春の訪れを感じる楽しい季節です。
この期間は、春の最初の1ヶ月、2月に当たります。
枝花に 初春の雨の 玉円(まど)か 高浜虚子
猫の恋【春の季語】
交尾期の猫の雄が、ニャーニャー、ニャ〜ゴと鳴きながらうろつき廻るのは2月からです(^^;)
猫は奈良時代に中国から渡来したと云われているだけあって、猫に関する日常語も多いですね。
いつも冷たい「猫の鼻」。
無くてもいいもの「猫のしっぽ」。
とってもせまい「猫のひたい」。
猫またぎ、猫ばば、猫に小判、猫っかぶり、猫の目のように、猫の逆恨み、三年の恩を三日で忘れる。 さて、猫の恋を俳句では春の季語としてるのは、美化された表現で用いることが多いようです。
猫の恋 やむとき閨の おぼろ月 松尾芭蕉
昴(すばる)【冬の季語】
すばるは、古代から王者のシンボルとして、また農耕の星として尊ばれて来ました。このすばるが真上に来ると、豊作になると云うことわざが、長野や山形地方には伝わっています。
「すばるまん時蕎麦の時」「すばる天上粉八合」。
このすばるは、1月の上旬にもっとも高く南の空に見えます。
寒昴 天のいちばん 上の空 山口誓子
鴬(うぐいす)【初春の季語】
梅と云えば、ウグイスです。
他に、竹といえば雀。紅葉と云えば鹿。他には、柳にツバメも使われますね。
これらは、日本美術の中での不変の画題となっていました。
同じ季節にぴったりと調和した動物と植物の組み合わせ。なかなか風情があります。
梅とともに春の訪れを教えてくれるウグイスは、古来「春告鳥」と呼ばれてきました。
この二つが結びついた「鴬宿梅」は紀貫之の娘である紀内侍の家にあった紅梅の名称でした。
村上天皇にこの梅を所望された紀内侍は、このような歌を詠み梅の枝に結んで差し出したそうです。
勅なれば いともかしこし 鴬の宿は 問はばいかが 答えん 紀内侍
この歌をご覧になった村上天皇は、遺憾なことをしたと思われ、紅梅の移植を断念されたそうです。
梅の花【冬の季語】
梅は百花の魁(さきがけ)と云われるように、すべての花にさきがけて咲く梅は、中国原産の花木とされていて、ウメと云う発音も中国語のメイがそのまま伝わったらしく、古くはムメと呼んでいたそうです。
梅によって春の訪れを知ることを「梅ごよみ」といいます。
梅の花には、白い白梅と赤い紅梅がありますが、一般に白梅の方が早く咲くそうです。
二もとの 梅に遅速を 愛すかな 与謝蕪村
歳徳神(としとくじん)【正月の季語】
年神、お正月さん、年爺さん、お年様、年徳さん。
色々な名前で呼ばれるこの神様は、正月に飾られる門松に宿られて家々に祀られます。
古事記からスサノヲ神、大陸伝来の牛頭天王の妃であ頗梨賽女(ハリサイジョ)、そして田の神の人間界への来臨伝承が混ざりあって、一般に定着したと云われています。
あばら家も 年徳神の 御宿かな 小林一茶
薺(なずな)【正月の季語】
正月の七草の中心となる植物。ナズナ一種で、若菜と呼ぶ場合もあります。アブラナ科の2年草で、花が咲き実をつけるとペンペン草、三味線草と呼ばれます。
これらは、また、春の季語でもあります。正月の七日にナズナ他を入れた七草粥は古くから万病に聞くと言い伝えられ、その習慣は江戸時代に定着したそうです。
なお、古くからこの七種の植物は一致をみないそうで、現在のところではナズナ、芹、ゴギョウ、はこべら、ホトケノザ、すずな、すずしろとなっています。
古畑や 薺摘行(なずなつみゆく) 男ども 松尾芭蕉
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